「その地域に死ねというのと同じ」。ENEOS和歌山製油所の閉鎖方針に対して、強い言葉で抗議をした和歌山県の仁坂吉伸知事は、地方経済の現実をどう受け止めているのか。胸中を聞いた。
──閉鎖決定の一報を受けて、知事はすぐに抗議しました。
こうした話は事前に漏れてはいけないもので、急な知らせであることは仕方がない。また、採算が合わないのに企業に対して「造り続けなさい」と言うことはできない。何らかの整理が必要なことはわかっているが、それで終わりにしてほしくない。業態転換などをうまくやって、ある程度雇用を守ってほしい。
──製油所に代わるほかの産業を育てられなかったという意味で、地域の責任はありませんか。
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