2009年のリーマンショック直後に国内製造業として過去最悪の7873億円もの最終赤字を出した日立製作所。多くのグループ企業を売却し、代わりに欧米のIT企業を買収するなど事業ポートフォリオの入れ替えを進めた。そのかいあって業績も回復。小島啓二社長は「基礎工事はこれまでの10年で完了した」と語り、今後の成長への自信を深める。
一方、日立にとって重要な施設が、21年11月に移設された。創業者の小平浪平氏が最初の製品、5馬力誘導電動機(モーター)を製造した「創業小屋」だ。日立が保有するゴルフ場の隣に開設した展示施設「日立オリジンパーク」に移設。一般開放され、同社の歴史を学ぶことができる。
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