
不正送金事件で未熟な内部管理体制があらわに
再保険子会社を舞台にして2021年5月、約170億円という巨額の不正送金事件を引き起こした、ソニー生命。逮捕された元社員の男(30代)は同子会社に出向し、運用資産の現金化など清算業務に携わる中、上司の承認を偽装して米国の銀行口座に送金後、現金をビットコインに換え、着服しようとしていたとされている。
どういう内部管理体制を敷いたら、そうした事件が起きるのか。首をかしげたくなるが、経営を監督する金融庁の関係者は「信じがたい事案ですけど、そういうレベルの会社ということですよ」と半ば諦め顔だ。
トピックボードAD
有料会員限定記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら