金儲けに悪用された後、足元では存在意義が揺らいでいる。

(bee / PIXTA)
医療保険やがん保険などに、オプションとしてつけることができる「先進医療特約」。最大で2000万円までの費用について、月数百円の保険料で保障する特約が多く、その負担の軽さから加入を考える人は多い。
先進医療は、厚生労働省が指定する新たな医療技術だ。既存の技術に比べて効果があるのかどうかを、確認している段階にある。そのため、先進医療にかかった費用は100%自己負担となる。時に数百万円と高額になる費用に備えるための保険が、先進医療特約だ。
保険料が安い本当の理由
保険料が数百円と安いのは、先進医療の対象として指定されている医療技術が元々少なく、したがって実施件数も少ないからだ。
下図にあるように、2019年度までは大半が白内障手術のうち先進医療の「多焦点眼内レンズ水晶体再建術」だった。白く濁った水晶体を破砕し、人工レンズを入れる手術で、現在は先進医療の指定から除外されている。
この記事は有料会員限定です。
ログイン(会員の方はこちら)
有料会員登録
東洋経済オンライン有料会員にご登録いただくと、有料会員限定記事を含むすべての記事と、『週刊東洋経済』電子版をお読みいただけます。
- 有料会員限定記事を含むすべての記事が読める
- 『週刊東洋経済』電子版の最新号とバックナンバーが読み放題
- 有料会員限定メールマガジンをお届け
- 各種イベント・セミナーご優待
トピックボードAD
有料会員限定記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら