有料会員限定

「節税保険」復活の兆し 国税・金融当局が実態注視

✎ 1〜 ✎ 6 ✎ 7 ✎ 8 ✎ 最新
拡大
縮小

風前の灯火と思われていた節税保険が静かに息を吹き返し始めている。

現在企業オーナーに人気があるのは、4割損金が可能なソニー生命の変額定期だ

特集「保険 見直しの鉄則」の他の記事を読む

「おたくの商品は何割損金なの。4割? じゃあ8000万円入れればいいわけね」

保険の法人営業の現場では今、経営者と保険営業員との間でそうした会話が日夜繰り広げられている。ここで「4割」と言っているのは、支払った保険料を経費として損金算入できる割合のことだ。

「節税保険」をめぐっては、かつて保険料の全額を損金算入できる「全損」タイプが一大ブームになった。だが、その後の規制強化によって、現在は損金算入の割合が大きく引き下げられている。

ある保険代理店の関係者は「まだ抜け穴はある。今人気なのは4割損金タイプの商品だ」と明かす。

4割損金が節税しやすい

これはいったいどういうことか。国税庁が規制強化に向けて、2019年6月に示した新たな法人税基本通達では、ピーク時の解約返戻金額(最高解約返戻率)を基にして損金算入割合を定める、というルールになった。

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
有料法人プランのご案内