ワーク・ライフ・バランスを重視する若者世代は、医師の過酷な道から遠ざかる。
「2022年は医学部の志願者数がさらに減るかもしれない」。こう話すのは医学部受験の専門予備校、メルリックス学院の鈴村倫衣学院長だ。
同校がまとめた1月時点の医学部志願者数(公表している私立10大学を集計)は前年比8%減。1月時点なのですべての入試が終わる3月まで志願者数は確定しないが、現段階の数字は受験者の傾向を読む先行指標となる。
医学部の人気はここ数年、じりじりと下がり続けている。私立大医学部の志願者数は18年の11万2275人をピークに、昨年は9万4496人にまで減った。10万人を下回るのは13年以来だ。
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