補助金の行方、診療報酬改定で何が変わるのか。患者にも役立つ知識を解説。
Q 医療法人の経営は企業とどう違う?
A 一般的な企業との最も大きな違いは、民間病院であっても「非営利」である点だ。法人として剰余金が生じても、出資者に配当することはできない。医療法人は非課税だとの誤解が一部にあるが、株式会社と同様に法人税を負担する。
医療法人の中でも、救急医療や僻地医療などの高い基準を満たす法人は、「社会医療法人」として認定されている。この社会医療法人は、一部税金が減免される。その代わり、同族経営が認められず、理事などの報酬について支給基準を定めて開示する必要があるなど、より高い公益性と透明性が求められている。公益性の高さゆえに、医療法人の事業内容は、医療に関係することに限定される。医療機関を運営する以外には、医療従事者を養成する専門学校や疾病予防のためのフィットネス施設など、限られた事業しか認められていない。本業の医療経営が苦しくなったとしても、自由に事業を多角化できるわけではない。
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