富裕層争奪戦はさまざまなプレーヤーが入り乱れての大混戦だ。
2020年4月、三菱UFJフィナンシャル・グループ(FG)は富裕層を対象に新しい部隊を立ち上げた。その名もファミリーオフィス部隊。莫大な財を成した超富裕層一族が抱えるあらゆるニーズに応えるために設置したものだ。
そもそも三菱UFJは、2018年から傘下の銀行、信託銀行、証券会社が一体となった富裕層向けサービスを展開している。総資産3億円以上の富裕層を対象に、資産運用や資産管理、相続や事業承継といったサービスを提供してきた。いわゆるプライベートバンク(PB)だ。
具体的にはこんな感じだ。ある日、銀行で取引のある総資産3億円余りの上場企業のオーナーから、「後継者がおらず、事業承継について頭を悩ませている」と相談された。
担当者はすぐさま証券と信託の担当者をつなぎ、対策をプランニング。自社株対策は証券が、不動産対策は信託が担い対応を進めた。並行して納税資金の確保や、保有する資産の組み替えなどもアドバイス。無事、後継者に事業承継することができたという。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら