民主党、「岡田vs.細野」の泥仕合が始まった 出遅れの岡田氏が細野氏を攻撃

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鍵となるのは経済政策だ。分配を重視するあまり成長を軽視したことは、民主党が2012年に政権を失った原因のひとつである。それを誰よりも痛感してきたのが細野氏だろう。決起大会で、細野氏はこう述べている。「まず経済政策。アベノミクスに代わる経済政策を作らなければならない」

そんな細野氏に期待を寄せるのは、長島昭久氏や松本剛明氏ら党内で自由主義者と思われているグループだ。細野陣営のある議員は目を細めてこう言った。「岡田さんや長妻さんの主張は旧来の民主党と変わらない。細野さんは新しい民主党だ」。

世代間対立の側面も

1月7日、告示後の記者会見にて

しかし「新しい民主党」に賛同する者ばかりとは限らない。党員・サポーターの多くは旧来的な民主党支持者が多いと聞く。さらに障害は、守旧派ともいえる世代交代反対派だ。

もし細野氏が代表に就任すれば、世代交代が一気に進む。43歳の代表が誕生して、「長期政権」になろうものなら、自分たちの出番が大きく損なわれる。それを警戒しているのか、枝野幸男氏、玄葉光一郎氏、安住淳氏など50代前半の党の重鎮たちは61歳の岡田氏を応援している。

そうした「ライバル心」は岡田陣営の選対本部長を務める玄葉氏の言葉に見ることができる。玄葉氏は岡田氏の決起大会で、「(代表選は)仲間内の建設的な戦いであるが、勝たなくてはいけない」と挨拶した。これは細野陣営の羽田雄一郎選対本部長が「元気にさわやかに、はつらつと代表選を行おう。敵は安倍内閣、自民党内閣だ」と述べたことと対照的だ。

ただし細野氏にも「ネック」がある。民主党関係者はこう語る。「細野氏は『野党再編より党内再編が優先だ』と述べているが、もともと野党再編論者で、維新の党と合併を望んでいる。だがそれでは党内をとてもまとめきれないので、ひとまず持論を封じているのだろう」。

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