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同社の提供している「Qlippy(クリッピー)」は、電子書籍端末上で気になった文章をスクラップしたり、コメントをつけたりするサービスである。ブクログと違って、ほかの読者のコメントがリアルタイムで自分の電子書籍端末に反映される。

電子書籍端末で読書をしながら、ほかの読者のコメントを読むことができる。これにより、紙の本の読書とは違う新しい理解が得られるかもしれない。作者がこのサービスを使っていれば、作者本人の解説を横に見ながらの読書も可能になる。

現状、クリッピーは英語版のみで対応端末もアイパッドしかないため、今後拡大していく方針だ。さらに「企業や研究室向けにカスタマイズしたサービスを提供していきたい」と白形社長は意欲を見せる。

会議前に資料を読んでコメントを残すことで、会議時間の短縮や議論の活発化が期待できる。論文に教授や先輩がコメントを書き込めば、研究の効率が向上するはずだ。

もともと白形社長は出版業とは無縁のシステム開発出身。それだけに「電子書籍が紙媒体に取って代わるだけではダメ。どんな風に使ったら便利で面白いか、電子書籍ならではの使い方をユーザー目線で考えている」と、出版の常識にとらわれないサービスの開発を目指している。

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