アラサーのための戦略的「人生相談」--どうすれば、プレゼン上手になれますか?(その2)
「もって他山の石とすべし」。「他人のフリ見て、わがフリ直せ」と、昔から言うでしょう。ここで私たちが批判している彼らだって、若い頃はそう思っていたはすなんです。しかし、その思いが実になっていない。
それはなぜか? もうわかったでしょう。「自己客観化」ができていないからですよ。(実際は、そうした人間の中には、「自分が迷惑な存在である」ことをうっすらと認識している人もいます。しかし、そういう事実はそれに気がつきたくないんですね。そして、そういう人は「おだて」や「ゴマすり」の弱い。自分が不安だから、周りからのお世辞にしがみつきたいんでしょうねえ。かわいそうに……)
プレゼン力や、コミュニケーション力をつけるには、「内容」と「プレゼンのスキル」の両方が伴わないといけません。どんなにプレゼンのスキルを磨こうと、あなた自身にちゃんとした内容がなければ有効ではないですし、第一、むなしいでしょう。これは、プレゼンに限らず、すべての能力に言えることです。
結局、「人間力」のない人間が、いくらプレゼンのスキルを磨いても、いつかメッキは剥がれます。メッキしてから剥がれると、最初からメッキしていないものよりも醜く見えますから、余計に哀れです。
ですので、おススメするのは、「人間力」を磨くために、つねに自己を客観的に把握するように心掛けることです。これによって、スキルの身に付き方が、格段に向上します。これ保証しますよ。
1955年生まれ。東京大学法学部卒業。80年、電通入社。トヨタカップを含め、サッカーを中心としたスポーツ・イベントのプロデュースを多数手掛ける。2000年に電通を退社し、スポーツ・ナビゲーションを設立。その後、独立行政法人経済産業研究所の上席研究員を経て、04年にスポーツ総合研究所を設立し、所長就任。江戸川大学社会学部教授を経て、多摩大学の教授として「スポーツビジネス」「スポーツマンシップ」を担当。著書に『Jリーグのマネジメント』『スポーツマンシップ立国論』など。現在東京と大阪でスポーツマネジメントスクールを主宰し、若手スポーツビジネスマンを育成している。
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