アラサーのための戦略的「人生相談」--どうすれば、プレゼン上手になれますか?(その2)

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 ルールを破って、ズルをしてでも勝とうとするのも、同じようにまったく無意味です。嘘だと思ったら、一度「ルールは守らなくてもいい」という前提でゲームをしてみてください。絶対に10分も持たずに楽しくなくなりますから。

にもかかわらず、実際に勝利至上主義が横行しているのは、なぜだと思いますか。それは「自己客観化」できていない人が世の中に大勢いるからです。

会社でもっとも迷惑千万な人

世の中の人を、「能力」と「やる気」という2つの評価軸で分けてみると、余計にはっきり見えてきます。X軸を「能力」、Y軸を「やる気」として平面グラフで表してみます。

「使える人間」というのは、言うまでもなく「能力」と「やる気」を兼ね備えた(+、+)の第1象限にいる人です。

では、世の中で最も迷惑な人はその反対の(−、−)の第3象限だと思いますか? 違うんですよ。正解は、(−、+)の第2象限、つまり「能力」がないのに「やる気」のある人なんですね。

これにもう一つZ軸として「権限」を加えると、一層はっきりします。(−、+、+)つまり、「能力」がないのに、「やる気」があって、「権限」を持っている人。もう最悪ですね。迷惑千万です。

何が最悪かというと、自分の能力を把握していないからです。周りの迷惑に気がついていない。失敗しても、「ここでやめるのは簡単だ。私は最後まで頑張る」なんて言ってしまう。
 
 「違うよ。あなただから失敗しているんですよ。今、あなたができる最高の貢献は、やめることなのに……」なんて言いたくなりませんか? 「あなた」って誰?なんて聞かないでくださいよ。こんなところで、言えるわけないじゃないですか。

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