かつてソニーの技術は、主にエレキ事業の製品開発のために活用されていた。それが今は、ソニーが擁する6つの事業を結び付ける役割を果たしている。その現状を、技術部門で陣頭指揮を執る勝本徹副社長兼CTO(最高技術責任者)に聞いた。
──異なる事業間での連携が進んでいます。
10年ほど前のソニーは、エレキと半導体がポートフォリオ上の主役だった。したがって技術もそれらを起点に組み立てていた。それもあくまで単品売りの製品のためのもので、「きれいな画像」とか、「いい音にしよう」といった機能や性能の追究が中心だった。その頃も「エレキとエンタメのシナジー」とか「ハードとソフトの融合」とは言われていたが、エレキを中心に据えていた。
ところがここ3〜4年は、(ともにエンタメ事業の)音楽と映画で新しいシナジーが出始めている。エレキとエンタメを組み合わせる場合でも、エンタメを主体として、そこにエレキの技術を応用する例が出てきた。
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