劇場映画のヒットの有無で業績が変動してきたが、配信やテレビ放送の強化で変化が。
ソニーを代表する映画といえば、「スパイダーマン」だろう。突然、クモのような特殊能力を得た主人公が、縦横無尽に動き回って敵を打ち破る奇想天外な物語だ。
そのスパイダーマンの最新作「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」が今年の冬に全米で公開される。このスパイダーマンはもともと、米マーベルコミックスの人気ヒーローだった。そのマーベルが経営不振に陥ったことから、1999年にスパイダーマンのほかアイアンマンなど5つの人気コミックの映画化権をソニーに売りたいと申し出、ソニーはスパイダーマンのみを1000億円で購入。それが功を奏し、その後の映画の大ヒットにつながった。
ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント(SPE)は今年4月、このスパイダーマンを売りに、自社映画の配信権を米ウォルト・ディズニーに供与する契約を締結。今後制作される「スパイダーマン」の米国内での配信権を、ディズニーに与えることが決まった。人気の「ジュマンジ」や「モンスター・ホテル」などの旧作映画も対象で、早速ディズニー傘下の動画配信サービス「Hulu」や「Disney+」で一部の配信が開始される予定だ。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録いただくと、有料会員限定記事を含むすべての記事と、『週刊東洋経済』電子版をお読みいただけます。
- 有料会員限定記事を含むすべての記事が読める
- 『週刊東洋経済』電子版の最新号とバックナンバーが読み放題
- 有料会員限定メールマガジンをお届け
- 各種イベント・セミナーご優待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら