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「ソニーのライバルは、松下ではなくバンダイでしょ」 ソニー音楽子会社の元社長「丸さん」が語る

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ソニー・ミュージックエンタテインメント元社長 丸山茂雄(まるやま・しげお)早稲田大学商学部卒、読売広告社を経てCBS・ソニーレコード(当時)入社。小室哲哉氏のマネジャーを務めた。1998年にソニー・ミュージックエンタテインメント社長。93年から2007年までソニー・コンピュータエンタテインメントで会長などを歴任。トゥー・フォー・セブン代表取締役。(撮影:梅谷秀司)

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レコード会社・EPICソニーやプレイステーションなどを立ち上げ、ソニーのエンターテインメント事業拡大の立役者となったのが「丸さん」こと丸山茂雄氏だ。エンタメ事業の源流について聞いた。

──傍流だったエンタメ事業は今、全社利益の6割を稼いでいます。

あらかじめ言っておくが、ソニーを引退した俺が話すことは、元プロ野球選手が後輩のことをああだこうだ言うのに近い。およそ当たっていない。その前提で聞いてもらうと、俺はソニーで幸せな数十年を過ごすことができた。なぜなら(ソニー創業者で)大明神の井深大、盛田昭夫らが「勝手にやっていいよ」と言ってくれたから。そのおかげで立ち上げたビジネスがうまくいき、幸せに引退できた。

じゃあ何で俺は(自分のやりたいことを)やらせてもらえたのか。ここが大事なところ。ソニーのエンタメ事業の特徴は「放任と撤退」なんだよ。その成果が今、花開いてきた。

──「放任と撤退」ですか。

うん、俺はソニーで放任してもらったわけ。ほかにも何人か放任されている人がいるんだよね。彼らは好き勝手なことをやって「あ、うまくいかないな」と思ったら撤退する。

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