実力主義で知られるコンサル業界。その待遇とキャリアパスの実態を紹介する。

(mimi@TOKYO / PIXTA)
「俺もコンサルに就職しておけばよかったかなぁ」。ある20代の銀行員はそうつぶやいた。
そう感じたきっかけは、大学時代の同級生に誘われて参加したオンライン同窓会だった。
開口一番、とある友人がコンサル会社に勤める友人に対し、「なんか、すごくいい部屋に住んでない?」と切り出した。確かにパソコンの画面越しでも、広い部屋にいるのがわかった。
住んでいるのは東京都・豊洲のマンションだという。社宅から毎朝40分かけて支店に通っている自分とは大違いだ。
この友人の年収はすでに1000万円を超えていた。しかも、「コンサル業界では20代で1000万円は珍しくない」と自慢げに話す。
「銀行では、その水準にたどり着くのにあと5年はかかる。うらやましさは感じた」(前出の銀行員)という。
実際、コンサル会社の給料はほかの業種と比較しても高水準だ。下の図は、年収が高いとされる商社や銀行と比較したものだが、コンサルの年収は若い年次からどんどん上昇していく。下積み期間の長い銀行などと比較すると、1000万円、2000万円に到達するのはかなり早い。
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