戦略から実行まで一気通貫モデルを標榜するアクセンチュアを軸に、バトルが過熱している。
昨年、あるメーカーが「市場調査をお願いしたい」と複数のコンサルティング会社に見積もりを依頼した。強化したい事業領域におけるライバル会社の戦略を分析するというもの。コンペでコンサル各社が2000万円以上を提示する中、1社だけ1000万円という破格の安値を提示したコンサル会社があった。
その名はアクセンチュア。今、コンサル業界で最も波に乗る会社だ。当然この案件は、アクセンチュアがかっさらっていった。
コンペに参加したコンサル大手の関係者は、「アクセンチュアはITの案件につながりそうなものは価格をガンガン下げてくる」とうなる。別の戦略コンサル幹部も、「他社の3分の1の価格を出すこともあって、真意を測りかねる」と指摘する。
コンサル業界は、企業の経営戦略立案を担う「上流」と、それを実行するためのシステム構築などを担う「下流」に分かれ、近年はその両方を行う「総合系」の成長が目立つ。中でも台風の目となっているのが、アクセンチュアだ。
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