コンサルティング業界が、空前の活況を呈している。しかし、内実はベールに包まれたままだ。その全貌を多角的に明らかにしていきたい。
大手通信会社で働くエンジニアの岡田貴弘さん(仮名・38)は、この春に転職活動を進めていた。狙っていたのはコンサルティング業界。「まずは試しに」と転職サイトに登録すると、驚いたことに人材紹介会社から月100~200件ものスカウトメールが舞い込んだ。
転職エージェントに理由を尋ねると、「コンサル会社は最近、異業種から大量に人をかき集めているんですよ」との答え。とくに岡田さんのような大手ITベンダーでの開発経験がある人材にはスカウトが殺到しているという。
聞けば、データサイエンティストなど、需要の高いスキルを持っている人には月500件ほどのメールが届き、年収も、現状より200万~300万円アップはざら。「場合によっては倍増するケースもある」(転職エージェント)というから岡田さんは驚いた。
「文字どおり、引く手あまただった」と振り返る岡田さんは、最終的に5社に応募し、うち4社から内定を得ることができたという。
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読み頂けます。
登録は簡単3ステップ
東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
おすすめ情報をメルマガでお届け