有料会員限定

業務内容と報酬を大解剖「人」と「期間」で賢く稼ぐ Part1 コンサル儲けのからくり

✎ 1〜 ✎ 17 ✎ 18 ✎ 19 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

有料会員限定記事の印刷ページの表示は、有料会員登録が必要です。

はこちら

はこちら

縮小

デジタル化ブームによって、業務や稼ぎ方にも変化が表れてきた。

「どうしてこんなに高くつくのか、意味がわからない。もしかしてごまかされてるんじゃないだろうか……」

ある大手企業の幹部は、コンサルティング会社からの提案資料を見て頭を抱えた。

提案の内容は、これまでのシステムを刷新、時代にマッチした新しいシステムを導入するというもの。パワーポイントで美しくまとめられた資料には、導入費用として約5億円かかると記されていた。

この企業はもともと、このコンサル会社に事業戦略の策定を依頼していた。3カ月を経て戦略が提示され、その実現には新しいシステムが必要という結論に至り、今回の提案を受けたわけだ。

戦略策定の3カ月間にかかった費用は約3000万円。それと比較しても、今回の提案ははるかに高かった。担当のコンサルタントに「どうしてこんなに金額が変わるのか?」と尋ねると、「業務量が大きく異なり、人手が多くかかるから」だと言う。

確かに、システムに関する知識などまったくなく、実際にシステムにいくらかかって、導入にどれくらいの費用がかかるのか想像もつかない。だが、自社には人材がいないため、コンサルを使わないで実現するのは不可能だ。結局、提示された金額で導入を進めてもらうほかなかった。

関連記事
トピックボードAD