有料会員限定

脱炭素社会を理解するための基本用語 知っておきたい10のキーワード

✎ 1〜 ✎ 18 ✎ 19 ✎ 20 ✎ 21
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

有料会員限定記事の印刷ページの表示は、有料会員登録が必要です。

はこちら

はこちら

縮小

気候変動からエネルギー、投資分野まで重要なキーワードで解説。

脱炭素に向け、水素を使った車やバスなどの移動手段が広がりそうだ(英スコットランドの水素バス)(AFP/アフロ)

特集「脱炭素サバイバル」の他の記事を読む

用語1|脱炭素

大気圏内の二酸化炭素(CO2)は、地球からの放射エネルギーを吸収し、大気圏内部の気温を上昇させる性質を持つ。IPCC(気候変動に関する政府間パネル)が2018年10月に発表した報告書によれば、今のままCO2などの温室効果ガスを排出し続けると、2100年には産業革命前と比べて地球の平均気温が4度も上昇してしまう。南極や北極圏の氷が溶けて海面が大幅に上昇し、自然災害による被害は桁違いに大きくなる。破局的な事態を防ぐには、人間の活動から発生するCO2の大幅な削減が必要になる。同報告書によれば、望ましいとされる平均気温の上昇を1.5度に抑えるには50年までに温室効果ガスの排出を実質ゼロとする必要がある。

用語2|パリ協定

15年12月に採択された、CO2など温室効果ガスの排出削減目標を取り決めた国際的な協定。世界全体で、今世紀後半に人間活動による温室効果ガス排出を実質的にゼロにすることが取り決められた。日本を含む約200カ国が合意し、国ごとに削減目標を公表している。米国はトランプ政権時に脱退したが、バイデン政権への交代を機に協定への復帰を決めた。

関連記事
トピックボードAD