6月に満を持して配信が始まった「接触確認アプリ」は普及への課題も多い。一方、自治体ごとの独自の施策も始まった。
厚生労働省が6月19日に配信を始めた新型コロナウイルス接触確認アプリ「COCOA(ココア)」は、2週間でようやくダウンロード数が500万を超えた。
ココアは陽性者との濃厚接触があったかどうかを確認するアプリだ。スマートフォンに搭載された近距離データ通信技術「ブルートゥース」を使い、スマホを持った人同士が一定以上の時間、近くにいたことを記録する。今回厚労省は、半径1メートル以内で連続して15分以上近接することを濃厚接触と設定している。
PCR検査で陽性と診断されると、保健所が厚労省の新型コロナ感染者管理システムに患者情報を記録し、処理番号を発行。この番号を接触確認アプリに入力し、陽性であることを登録すると、過去14日間にその人と近接した記録が残っているスマホに「陽性者と濃厚接触した」との通知が表示され、医療機関の受診や隔離を促す。アプリからの早期通知により濃厚接触者に外出自粛などを促すことが最も大きな目的だ。
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