感度が高く、簡単に実施できる新たな検査手法の開発も進む。現場では活用への期待が高まっている。
感染の疑いがあっても有無を調べるPCR検査を受けられない──。今年4月ごろの新型コロナウイルス感染拡大のピーク時には、国民の怨嗟(えんさ)の声が聞かれた。保健所の電話がつながらない、37.5度の発熱が4日以上続かないと検査を断られる、といった事態が相次いだ。
政府の専門家会議も5月初旬時点で、日本の検査件数が他国に比べて少なく、検査体制が整わなかったということを認める分析結果を報告している。
そうした反省を踏まえ、検査体制はようやく拡充し始めてきた。厚生労働省が公表したデータによると、6月末時点でのPCR検査能力は1日当たり最大3万0770件。地方自治体と病院や医師会などが協力し、独自の検査センターをつくる動きも加速している。
東京都では都医師会の尾﨑治夫会長が4月17日の会見で、「PCR検査を帰国者・接触者相談センターにお願いしてもやってもらえない。こうした患者を交通整理しないと感染予防ができない」と発言。自治体と連携し、都内にPCR検査センターを最大47カ所設置する考えを述べた。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら