
グループの研究開発で何を加速するのか
──現在はどのような形でグループの研究開発(R&D)を進めていますか。ソニーフィナンシャルグループの完全子会社化で、研究開発の融合が進むことになるのでしょうか。
R&Dセンターを私が2018年に担当したとき、吉田(憲一郎)社長から言い渡された要望は「グループ全体にテクノロジーを広げてほしい」ということだった。
それまでは、どちらかというとエレキと半導体のための技術開発がメインだった。吉田社長の要望を受けてから、意識的にエレキや半導体で磨いてきた技術をエンタテインメントや金融に展開する流れを意識してきた。
そのため、実は2年前から融合の動きは進んでいたと言える。(ソニーフィナンシャルが)100%子会社になってそれが加速するという意味合いが強い。R&Dセンターでは大体3~10年くらい先をにらんで開発をしている。
これからは、金融の現場で磨いたテクノロジーをエレキや半導体に転用するという「逆の流れ」が出てくると思う。
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