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生き残るメディアの条件 「脱広告」「非接触」が鍵に

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(Photo by AbsolutVision on Unsplash)

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週刊東洋経済 2020年6/13号
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朝日新聞系列の販売店ASA関町(東京都練馬区)の所長、温水謙三(ぬくみ・けんぞう)さんは、3月の折り込み広告の入り具合をみて言葉を失った。スーパーや学習塾など、春であればいつもは入る折り込み広告がまったく入らない。3月の、折り込み広告売上は前年同月の半分、4月は29%まで落ち込んだ。

温水さんは、藁(わら)をもつかむ思いで、朝、夕に新聞を配っている家庭にむけて、手紙を書く。

恥ずかしいなどと言っている場合ではなかった。ASA関町は、日経、毎日、東京も配っている。数カ月でも併読紙を増やして、助けてくれないか。週刊朝日を取るだけでもいい。

新聞販売店には「将来の夢を実現すべく学業と新聞配達に日夜懸命な学生も」働いているとしたため、従業員の生活を守るためにも、助けてくれないかと綴った。

新聞の配達網が崩壊する

郵便局などとともに、戦後、地域社会に根ざし発展をとげていた新聞販売店が、今大きな危機を迎えている。

すでにこのコロナ禍の前から実は新聞販売店の経営を支えてきた折り込み広告は減少の一途をたどっていた。

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