いったいどこまで突き進むのか。新型コロナウイルスの感染拡大で消費者のライフスタイルが変わる中、ビッグテックといわれる米国の巨大IT企業は、軒並み好業績を上げている。
とくに圧倒的な存在感を示すのが、GAFAと呼ばれるグーグル(親会社はアルファベット)、アップル、フェイスブック、アマゾンとマイクロソフトの5社だ。合計の時価総額は600兆円を超え、米国の代表的な株価指数S&P500のシェアは2割を超える。東証1部の上場企業すべてを合わせた時価総額をも上回っている。
各市場で独占的シェア
広告事業が主力のアルファベットとフェイスブックは、2020年1~3月期の売上高が前年同期比でそれぞれ13%、18%の増加だった。「コロナの拡大後も、ゲームやテクノロジー関連、EC(ネット通販)の広告出稿意欲は旺盛だった」(フェイスブックのシェリル・サンドバーグCOO〈最高執行責任者〉)。eMarketerの調べによると、世界のデジタル広告市場における2社のシェアは19年の51%から、22年に55%まで増えるとみられ、ほぼ両社の寡占状態だ。
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読み頂けます。
東洋経済ID 会員特典
東洋経済IDにご登録いただくと、無料会員限定記事を閲覧できるほか、記事のブックマークや著者フォロー機能、キャンペーン応募などの会員限定機能や特典をご利用いただけます。
東洋経済IDについての詳細はこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら