日産「セフィーロ」が獲った“幻”の特賞 20年前に起きた「事件」の真相を明かそう

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それからほどなくして、週刊新潮に自工会クラブ版カー・オブ・ザ・イヤーの記事が掲載された。クルマのことなどロクに判らない素人の記者連中が、イヤーカー選びを行ったという批判的な記事だった。ご丁寧に自工会クラブ加盟のメディア各社にアンケート調査まで実施して、メディアの見識を問うといった内容だったと記憶している。

自動車業界関係者の反感を買ったのか…

どうして、このような記事を週刊新潮が掲載したのかは判らない。おそらく、自工会クラブでの出来事を不愉快に感じた業界関係者がいたのだろう。記事にすることで自工会クラブの動きを牽制しようとしたのか。真相は判らなかった。

ただ、日本カー・オブ・ザ・イヤーの歴代受賞車を調べてみると、94年度までの15回のうち、日産自動車は86年の「パルサー・エクサ/ラングレー/リベルタ・ビラ」、88年の「シルビア」、92年の「マーチ」の計3回受賞しているが、95年度から最新の20回では2011年の電気自動車「リーフ」の1回だけ。どうやら日産自動車と日本カー・オブ・ザ・イヤーとはあまり相性が良くないようだ。

そして翌年の1995年暮れにも第2回の自工会クラブ版カー・オブ・ザ・イヤーを行ったのだが、この時にも、ひと悶着、騒動が持ち上がった。

(第3回に続く)

千葉 利宏 ジャーナリスト

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ちば・としひろ / Toshihiro Chiba

1958年北海道札幌市生まれ。新聞社を経て2001年からフリー。日本不動産ジャーナリスト会議代表幹事。著書に『実家のたたみ方』(翔泳社)など。

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