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「わだかまりはないですか? 親子で過去の棚卸しを」 インタビュー/女優 財前直見

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ざいぜん・なおみ 1966年生まれ。大分県在住。プライベートでは1児の母。現在、TBSのドラマ「Heaven?」に出演。秋から始まるNHK連続テレビ小説「スカーレット」に出演予定。(撮影:梅谷秀司)(ワンピース UNO/ネックレス LIZI PRESS/イヤリング LIZI PRESSスタイリスト:Miyoko Onizuka(Ange))

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終活ライフケアプランナーの資格を持ち、今春『自分で作る ありがとうファイル』を出版した財前直見さん。自身が提唱する「ありがとうファイル」とは何か、なぜ40代・50代からの終活がお薦めなのかを聞いた。

──「終活」に関心を持ったきっかけは?

子育てのため2007年から大分の実家で暮らしていて、両親や近所の人から「葬儀や死後の手続きで困った」という話をよく聞くようになりました。私自身も義母の葬儀で初めて聞くしきたりに驚いたり、遺品整理で迷うことがたくさんあったりして……。

結局、誰もが喪主になる可能性はあるのに、葬儀や死後の手続きについては、親も学校も教えてくれないんですよね。だから万が一のときは本当に困るし、無駄なことにもお金を使ってしまう。

そうならないよう「転ばぬ先のつえ」ではないですが、知識と準備が必要だと感じました。それで50歳のとき、終活ライフケアプランナーの資格を取ったんです。

──「ありがとうファイル」をどうして作ろうと思ったのですか。

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