有料会員限定

ランチや昼寝ができる、人の居場所をつくり出す寺 寺が変わり始めた!

✎ 1〜 ✎ 5 ✎ 6 ✎ 7 ✎ 最新
拡大
縮小

全国には人と人とのつながりを生む寺も多くある。

ふらりと立ち寄り住職と雑談する家族(名古屋市の教西寺、撮影:筆者)

特集「相続・終活・お墓」の他の記事を読む

名古屋市昭和区の住宅街で、オレンジ色がかった朱色の伽藍(がらん)がひときわ目立つ教西寺(浄土真宗本願寺派)。訪ねると、本堂では子どもたちが鬼ごっこで走り回っていた。奥座敷では、紙でハスの花を作るワークに参加した女性が、世間話に花を咲かせている。鹿児島から引っ越してきて、2018年3月に教西寺の納骨堂に墓を移したという家族は、「お墓参りのついでに」と立ち寄り、住職の三宅教道さん(46)と玄関近くのソファで茶飲み話を始めた。

教西寺は、地域の人たちが集う「居場所」だ。影絵劇の上演や、子どもたちが勉強したり遊んだりする「寺子屋」の開催。ヨガ教室やコーラスサークルもある。LGBT(性的少数者)やグリーフサポートなどの学習会や語り合いもよく開かれる。月に1度の「よっ寺ぁ」は、「おいでよ」の意味の名古屋弁「よってらぁ」をかけた。寺を開放し、好きなように空間を使ってもらえるようにしている。活動が幅広いから、足を運びやすい。

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
特集インデックス
相続・終活・お墓
遺骨の扱いはどうする?
お墓のQ&A
お金や手続きなどさまざまな落とし穴が…
香典収入も含めて検討を
公営、民営どちらを選ぶ?
寺が変わり始めた!
僧侶は会社員と兼業も
布施はいくら払えばいい?
Part3 親と子で考えるお墓|住職だから言える本当のこと
「大きな葬式はいらないよ、飲もう会を開いてほしい」
インタビュー/タレント みのもんた
2025年には認知症700万人!
葬儀中継、空き家管理、デジタル遺品対策…
相次ぐ高齢者の交通事故
インタビュー/女優 財前直見
終活で出ていくお金と入るお金
Part2 親も子も幸せな終活|親の問題は当然深刻化する
弁護士は見た!泥沼状態となった相続事件
3つのケースを紹介
相続の火種にならないように注意も
こうすればもめません!
改正相続法のメリットを徹底解説
配偶者保護の重要性高まる
相続・終活・お墓
親子で話し合う
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
有料法人プランのご案内