「ノームコア」で行こう!気張った服はダサい お手本はジョブズやザッカーバーグ

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スウェットパンツで仕事に行く――。ノームコアはカウンターカルチャーかと思いきや、実態は逆だ。スコット氏によれば、1980年代、ウォール街のマネーが支配するモノカルチャーに対抗し、アーティストやヒップスターが奇抜な格好で「打倒、体制派・主流文化」を唱え始めた。直近では、現行の政治・経済システム改変を訴え、米連邦準備理事会(FRB)打倒を叫ぶ若者もいた「ウォール街を占拠せよ」運動が記憶に新しい。

 白紙状態の自分に戻る

だが、そうした若者たちは、何にでも反対することに疲れ、体制派の仲間たちと違う格好をすることに孤独感を感じ、「大衆」の仲間に戻りたいと思い始めたのではないかと、スコット氏は指摘する。

14年2月のニューヨーク誌の記事によれば、ノームコアは現状へのアンチテーゼではない。着こなしで差異化を図るという概念を知る前、つまり子供時代の「ブランクスレート(白紙状態)でオープンマインド」の自分に戻り、「人と共存することを目的としたスタイル」だ。

思えば、米国民の「ユニティー(融和)」を訴えるマム・ジーンズ大統領の登場を熱狂的に支持したのも、若者たちだった。控えめでマイペース、人種などの違いにも寛容といわれるミレニアル世代――。ノームコアトレンドは、そんな彼らのメッセージといえるだろう。

肥田 美佐子 ニューヨーク在住ジャーナリスト

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ひだ みさこ / Misako Hida

東京都出身。『ニューズウィーク日本版』編集などを経て、単身ニューヨークに移住。アメリカのメディア系企業などに勤務後、独立。アメリカの経済問題や大統領選を取材。ジョセフ・E・スティグリッツなどのノーベル賞受賞経済学者、「破壊的イノベーション」のクレイトン・M・クリステンセン、ベストセラー作家・ジャーナリストのマルコム・グラッドウェルやマイケル・ルイス、ビリオネア起業家のトーマス・M・シーベル、ジム・オニール元ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント会長(英国)など、欧米識者への取材多数。(連絡先:info@misakohida.com)

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