「ノームコア」で行こう!気張った服はダサい お手本はジョブズやザッカーバーグ
ノームコアは、2014年のグーグル検索最多ワードのファッショントレンド部門で1位に輝いている。
ファッション系オンラインメディア、Fashiontribes.com(ファッショントライブス・ドットコム)の編集長でもあるスコット氏によれば、ノームコアの原型は、マム・ジーンズ(股上が長くてゆったりした、ママがはくジーンズ)に代表される米中西部ファッションだ。マム・ジーンズは、ファッション音痴で知られるオバマ大統領が愛用したことでも知られる。
ファッション業界が食いついた
ニューヨークのトレンド専門家で、消費者マーケティング系コンサルティング会社アバンガイド・インスティテュートのディレクターでもあるダニエル・リバイン氏いわく、ノームコアの本質は、格安スーパーマーケット流ファッションだ。「長期的なトレンドにはなりえず、『fad(一過性の流行)』で終わる」と辛口だ。
こうした冷めた見方もあるが、ファッション業界が、このチャンスを逃すはずはない。
米ウォールストリート・ジャーナル紙によると、グレン・マーフィー最高経営責任者(CEO)の下で一度は盛り返したものの、かつての勢いを取り戻せずにいたGAPは14年秋、「Dress Normal(“普通”を着る)」をテーマにキャンペーンを展開。「Let your actions speak louder than your clothes(洋服より行動に物を言わせよ)」と、ノームコアをアピールした。「このトレンドが、GAP復活への後押しになるかもしれない」(コーハン氏)。
また、米北東部メーン州に本拠を置くアウトドアブランド大手L.L.Bean(エルエルビーン)では、定番アイテムの「ビーンブーツ」が、若い世代を中心に爆発的に売れているが、これをノームコアと結びつける声もある。ファッション性が高くても、履き心地が悪かったり、壊れやすかったりするブーツとは一味違うからだ。
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