有料会員限定

ノンキャリアでも大抜擢 江戸幕府の意外な柔軟性 叩き上げでも勘定奉行になれた

印刷
A
A

勘定奉行と聞くと、会計ソフトのCMを思い出す読者が多いのではないだろうか。あるいは「お勘定」といえば代金の支払いのこと、と思われるかもしれない。やはり、金銭の出納や管理をイメージするのが普通であろう。しかし、それは江戸時代の勘定奉行・勘定所の一面でしかない。

勘定奉行とは江戸幕府の勘定所という役所の長官で、定員は4人、おおむね3~5人が在職していた。勘定所の職制・機構は、18世紀後半にはおおよそ下図のようであり、職員数が幕末には300人を超える大きな役所だった。

勘定奉行は、基幹職員ともいうべき勘定所役人を配下に持つだけではなく、全国の幕府領を支配する郡代(ぐんだい)・代官、幕臣への俸禄(ほうろく)米支給を処理する書替(かきかえ)奉行、米蔵を管理する蔵奉行、金蔵を管轄する金奉行、漆の収納を扱う油漆(うるし)奉行、幕府の山林を支配する御林奉行、河川の川船を扱う川船奉行、大河川の治水工事の施工や監督をする普請役(ふしんやく)なども支配していた。さらには、勘定奉行は、多数の勘定所内部の職員や関連部局の職員らを指揮して、諸業務を遂行していた。

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
日野自動車「データ改ざん」による重すぎる代償
日野自動車「データ改ざん」による重すぎる代償
「研究職600人雇い止め」理化学研究所に走る衝撃
「研究職600人雇い止め」理化学研究所に走る衝撃
工場が消える!脱炭素が迫る最後の選択
工場が消える!脱炭素が迫る最後の選択
マンションで急増「宅配ロッカー」が突く新課題
マンションで急増「宅配ロッカー」が突く新課題
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
特集インデックス
目からウロコの日本史再入門
有力大学の日本史入試問題
「なぜ」を考えさせる東大論述式
基本書から最新の研究まで50冊を厳選
敗戦直後の「戦争調査会」
大政翼賛会を招いた政党政治の未熟
優れた国際感覚を備えた保守政治家
将軍も諸藩も「公武合体」は自明だった
叩き上げでも勘定奉行になれた
事態が長期化した南北朝時代
»»第弐章 日本史の「深層」を探る
有業者のわずか5%
歴代8人の女性天皇が存在
『南洲翁遺訓』の放つ存在感
東大名誉教授 三谷博が教える
歴史通 出口治明が選んだ
テレビでもおなじみ 本郷和人が語る
元教科書調査官・高橋秀樹が教える日本史の新解釈
»»第壱章 驚きの日本史再発見
目からウロコの日本史再入門
こんなに変わった歴史教科書
トレンドウォッチAD
  • 新刊
  • ランキング
東洋経済education×ICT
有料会員登録のご案内