ベルギー版フライドポテト、日本上陸の衝撃 世界遺産にも申請予定、その実力はいかに?

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ポムケのメニュー表

とはいえ、原材料の産地がベルギーというだけで、「ベルギーフライドポテト」と名乗れるわけではない。実はポテトの断面部分が「10ミリメートル×10ミリメートル」か「12ミリメートル×12ミリメートル」でなければならないという定義が存在するのだ。

この大きさ、かつ2度揚げをすることで、中はジャガイモらしいホクホクの食感を残しつつ、外はサクサクの食感を実現できる。これこそベルギーフライドポテトの特徴なのである。

価格はMサイズで550円(税別、以下同)、Lサイズ650円。そのほか、ポテトに付けるマヨネーズやケチャップなど5種類のソース(100~150円)を販売。牛肉や野菜をビールで煮込んだベルギーの郷土料理「カルボナード」(550円)などのサイドメニューやベルギービールも提供する。

実はベルギーの国民食だった

フライドポテトについて力説するリーバウト大使

だが、1つの疑問が残る。なぜベルギーのフライドポテトなのか。「実はフライドポテトは米国やフランスではなく、ベルギー発祥である」。こう主張するのはリュック・リーバウト駐日ベルギー大使だ。

17世紀後半のこと、ベルギーのとある地域では、川で魚を捕って油で揚げて食べていた。ところが寒い冬になると、川が凍って漁ができない。そこで、魚の代わりにジャガイモを細く切って揚げてみたところ、おいしいと評判になり国中に広まった。以来、「ベルギーではフライドポテトが国民食として親しまれてきた」(リーバウト大使)。

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