ソニー幹部が語る、2011年度に向けての戦略[上]--吉岡浩・執行役副社長

ソニー幹部が語る、2011年度に向けての戦略[上]--吉岡浩・執行役副社長

ソニーの業績が急回復している。生産拠点の売却や大幅な人員削減を経て、今2011年3月期は3期ぶりに最終黒字化する見通しだ。来12年3月期に向けては、スマートフォンやデジタルカメラ向けにCMOSの増産を計画している。さらには10年に欧米で開始した映像コンテンツなどを配信する「Qriocity(キュリオシティ)」のサービスを拡充するなど、新たな収益モデルの確立も着々と進んでいる。

12月末、ソニーの吉岡浩執行役副社長と平井一夫執行役EVP(ソニー・コンピュータエンタテインメント社長兼グループCEO)は、「東洋経済オンライン」などに10年の総括と11年に向けた戦略を語った。

吉岡副社長との一問一答は以下のとおり。

--2010年度のテレビ販売について。
 
 新興国が伸びる一方で、先進国は横ばい程度で推移している。おおよそ想定通りだ。販売台数は目標の2500万台には届きそうにないが、下方修正するほどでもない。11年度に向けても、利益を確保するために販売台数は伸ばしていきたいが、大幅な黒字を望むのは難しそうだ。

--国内のテレビ市場は。

11年度はエコポイント終了に伴い、市場が半減するともいわれている。ただ、幸いなことにソニーの国内シェアはあまり高くないので、反動はあまり大きくない。エコポイント効果が影響して11月は安価な小型テレビが売れていたので、終了後は3D対応の大型テレビなど、付加価値の高い商品を売っていきたい。

--新興国の戦略について。

新興国ではすべての製品において伸び率が大きく、2010年にはディーラコンベンションを実施した。タイ、インド、トルコ、ブラジル、アルゼンチン、台湾、ロシアなど10数カ国のディーラーを日本に呼び、ソニーの戦略についてプレゼンテーションを行った。

ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 憧れから一歩前へ! キャンピングカーのある日常
  • 映画界のキーパーソンに直撃
  • 新競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
  • 今見るべきネット配信番組
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
正規と非正規「格差訴訟」<br>判断が分かれた最高裁判決

非正規労働者が年末年始の待遇や病気休暇などについて正社員との格差是正を訴え、最高裁は格差は不合理で違法とする判決を出しました。一方で賞与や退職金についての格差是正はほぼ全面的に退ける判決も。非正規労働者の待遇は改善するのでしょうか。

東洋経済education×ICT