ソニー幹部が語る、2011年度に向けての戦略[上]--吉岡浩・執行役副社長
新興国といっても、中国、インド、ブラジルと、国ごとに戦略が異なる。ひとくくりにして語れるものではないので、それぞれの特性を調査して商品を開発していく必要がある。最近は安価な製品ばかりが買われる傾向があるが、今後は付加価値のあるものも増やしてバランスをとっていきたい。
--2010年度に好調だったデバイスは。
デジタルカメラとCMOSといったイメージセンサが好調だった。デジタルカメラは新技術を採用した新商品が伸びた。
また、高機能なCMOSがスマートフォンやデジタルカメラ向けに増えている。3年前は、カメラに入っていればいい、と安価なCMOSが中心だったが、今年の前半くらいから状況が変わり、高感度や大判のCMOSの引き合いが増えている。現在の生産体制では不足するのが明らかなので、2011年度は増産体制に向けた設備投資を考えている。
--リチウムイオン電池について。
自動車メーカーと協議が始まっていて、実際にサンプルを評価していただいているところ。これから中国メーカーなどが安いものを作ってくることが予想されるので、いかに技術で先行するかが大事になってくる。他社に負けないバッテリーの技術開発を行っていきたい。
([下]平井一夫執行役EVPに続く→こちら)
(前田 佳子 =東洋経済オンライン)
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