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異次元の領域「アマゾン」は止まらない ▶▶Part2 膨張するネット通販

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アマゾンの「川崎フルフィルメントセンター」には昨年8月、作業を超効率化する“秘密兵器”が導入された(撮影:尾形文繁)

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アマゾン ダッシュボタン
ボタンをポチッと押すだけで注文完了

トイレットペーパーや飲料水など日常的に消費するものの備蓄が少なくなったら、ボタンを押すだけ。買い忘れを防ぐ

「ポチッ」とボタンを押すだけで注文が完了し、すぐに商品が届く──。国内でインターネット通販(EC)の競争がますます激化する中、世界でトップを行く米アマゾンは、“異次元”の会員向けサービスを生み出している。

同社が2016年末に日本での販売を開始した「アマゾン ダッシュボタン」は、約40ブランド(約700種類)の食品や日用品を対象にした手のひら大の注文専用ボタンだ。各商品のロゴが印字され、壁やタイルに張り付けたり、フックに引っ掛けたりできる。

「必要なときに生活必需品がなかったという嫌な経験は誰にでもあるはず。ダッシュボタンは、このようなことをなくすために生まれた」。米アマゾンで同事業を統括するダニエル・ラウシュ担当ディレクターは、サービスの狙いをそう語る。

ボタンは無線LANに接続して使用する。アマゾンのショッピングアプリからボタンの注文内容を設定し、あとは備蓄が少なくなったときに押すだけ。スマートフォンやPCでサイトにアクセスしなくても買い物でき、早ければその日のうちに商品が届く。シャンプーや洗剤、紙おむつ、飲料水など消耗品の購入に重宝されているようだ。

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