ドライバーの不足に苦しむ物流業界。解消の切り札として期待されるのが新しい技術だ。国土交通省は大型トラック1台に荷台を二つつなげた「ダブル連結トラック」の導入を目指し、昨年11月から実証実験を始めた。将来的には自動運転や隊列走行の実現も見据える。
実験は来年3月末まで行われるが、ドライバーの運転技術の向上や車両の改良、道路幅や駐車スペースの確保といった課題があり、実際の導入には時間がかかる。
ただ企業は省人化に向けて手をこまぬいているわけではない。幹線輸送よりも早く新技術が使われ始めたのが、物流拠点の中だ。
「人件費は毎年上がっており、何も手を打たなければ利益が吹っ飛ぶ水準に高騰している。ロボットの導入は当然だ」
アスクルのロジスティクス部門長や楽天の物流事業長などを務めた経験のある宮田啓友氏は言う。宮田氏が立ち上げた物流ベンチャー、GROUNDは今年に入って一躍脚光を浴びた。インドのグレイオレンジ社が開発し、GROUNDが販売する無人搬送車「Butler(バトラー)」を、家具大手のニトリホールディングスが採用すると決めたからだ。ニトリは今秋までに西日本通販発送センター(大阪)に約80台を導入する。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら