アマゾンのプライム ナウに代表されるように、インターネット通販における時間単位の配達スピード競争は熱を帯びている。
「最短2時間30分以内」を売りにしているのが、家電量販大手のヨドバシカメラだ。「ヨドバシエクストリーム」(以下、エクストリーム便)は2016年9月に同社のネット通販サイトで始まった。東京23区が主な対象地域で、あらかじめ住所を登録しておくと「本日21時までにヨドバシエクストリームサービス便がお届け」というように配達時刻が画面に表示される。
注文後の商品の状況も、「クレジットカード決済が終わりました」「商品を出荷しました」「配達を開始します。20時30分頃お届けです」と逐一メールで伝えてくれる。商品によって若干異なるが、エクストリーム便でなくても、離島などを除く日本全国9割超の地域で翌日に配送する体制は整っている。
ヨドバシは東京・秋葉原や大阪・梅田など都市部の駅前に大型店を構え、全国に23店舗を展開している。15年度の売上高は6796億円、経常利益は512億円。売上高は業界4位だが、経常利益率は同業他社が3%前後で推移する中、7%を超える高収益企業だ。
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