東京都江東区有明。レインボーブリッジを望む一角に、カジュアル衣料のユニクロを展開するファーストリテイリングの物流倉庫がある。
「配送リードタイムを大幅に削減し、お客の要望にすぐに応える体制にする。店舗とeコマースが融合した、今までにないデジタルフラッグシップストアを作る」──。柳井正・会長兼社長はこの構想を実現するために、「有明プロジェクト」と呼ばれる物流改革を始動した。その中核を担うのが、首都圏向け商品の物流拠点であるこの倉庫だ。
ところが2016年春に動きだしてから、いまだフル稼働に至っていない。人手が足りず、増加する注文への対応ができていないためだ。繁忙期に当たる昨年11月~今年1月には、オンラインストアで購入した商品の発送には1週間前後かかることがサイト上に明記され、翌日配送のサービスを中止した。ファーストリテイリングは今17年8月期、国内ユニクロ事業でネット通販の売り上げ前期比4割増の目標を掲げているが、有明倉庫が機能しなければ、画に描いた餅になりかねない。「今春には当初から目指していた運営になるように変えていきたい」(岡﨑健CFO〈最高財務責任者〉)という。
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