「トラックドライバーが足りなくなるおそれがある。物流コストも上昇傾向にあり、われわれを取り巻く環境は非常に厳しい」
味の素の堀尾仁・物流企画部長は危機感をあらわにする。ドライバー不足にどう対応するかは、企業にとって喫緊の課題になっている。各社が知恵を絞る中、一つの答えとして動き始めたのが共同物流だ。
味の素、カゴメ、日清オイリオグループ、日清フーズ、ハウス食品グループ本社、ミツカンの食品メーカー6社は「F-LINE」と称したプロジェクトを始動。2016年4月から、北海道で共同物流を展開している。それぞれの生産拠点から、北海道にある味の素の物流子会社が管理する拠点に在庫を集約し、そこから納品先に同じトラックで届ける仕組みだ。日清フーズとミツカン、ハウス食品と味の素は生産拠点から北海道への輸送も共同で行っている。
効果はてきめんだ。16年5~7月の3カ月で配送件数は16%減った。10トン以上の大型車を使う比率が上がり、中型の4トン車の台数を約1000台減らせたという。
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