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情報発信にはカタカナ発音の「PPAP」OK ▶▶Part1 速効英語の鍛え方

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池谷裕二 東京大学教授
いけがや・ゆうじ / 1970年生まれ。脳の海馬研究の第一人者。東大薬学部、同大学院修了。2014年から薬学部教授。『怖いくらい通じるカタカナ英語の法則』など著書多数。

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世界に情報を発信するなら、やはり英語が重要になる。ピコ太郎の「PPAP」がまさにそうだ。PPAPは、「パイナッポー」「アッポー」と発音したから世界中の人に視聴された。もし「アップル」と発音していたら、グローバルでは通じなかっただろう。

これまで日本では、英語の上達しない教育が用意周到に行われてきた。英語はあくまでも受験のツールであり、本当に英語でコミュニケーションできるようなカリキュラムは組まれていない。本当に話せるようにさせたいなら、韓国や中国、シンガポール、フィリピンの成功例を輸入すればいいのだが、これを行わず鎖国し続けているのは、輸入すると日本経済が大きな影響を受けてしまうからかもしれない。

多くの日本人は、英語で書かれた取扱説明書を読めないので「国産品を買おう」となりがちだ。海外製品が欲しい場合は、中間輸入業者が日本語の取扱説明書をつけてくれる。英語下手は頭脳流出の抑止力にもなっている。言語は関税以上に、日本経済に大きな役割を果たしているのが実態だろう。

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