[ポイント1]
『週刊現代』の医療特集の問題点は医学的エビデンス(科学的な証拠)に基づかず、デメリットだけを強調して危険性をあおったこと。
[ポイント2]
腹腔鏡手術が開腹手術より危ないという事実はなく、むしろ高齢者には向いている。どんな手術にも一長一短あり患者も理解が必要。
[ポイント3]
良いがん手術には(1)根治性(完治がどれだけ見込めるか)、(2)安全性、(3)生活の質に配慮した手術を受けること、が必要。
特集「納得のいく死に方 医者との付き合い方」の他の記事を読む
「男たちよ、胃がん、食道がん、大腸がん、肺がんの8割は手術しないほうがいい」
これは、『週刊現代』(講談社)の2016年7月2日号に掲載された医療特集の見出しだ。この記事は最後にこう締めくくっている。
「70歳を超えた高齢者にとって、安易な手術は8割がた、後悔の種になるということを肝に銘じておきたい」
本誌の読者の中にも、見出しに驚いて週刊現代の記事を読み、手術は受けないほうがいいと思った人がいたのではないだろうか。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録いただくと、有料会員限定記事を含むすべての記事と、『週刊東洋経済』電子版をお読みいただけます。
- 有料会員限定記事を含むすべての記事が読める
- 『週刊東洋経済』電子版の最新号とバックナンバーが読み放題
- 有料会員限定メールマガジンをお届け
- 各種イベント・セミナーご優待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら