右肩上がりの成長を続けているネット通販(EC)。市場規模は10兆円を超え、今や衣料品や電化製品、日用品などがどこにいてもワンクリックで簡単に買える時代だ。ECに携わる事業者にとって、品ぞろえを充実させるだけでは差別化が難しくなっている。
消費者が欲しいタイミングで、欲しい場所に届ける──。目下、各社が競っているのは配送のスピードと時間や場所の指定といった利便性だ。その最前線を行くのが米アマゾン・ドット・コム。「配送のスピードが上がるとコンバージョン率(成約率)が上がる」とアマゾンジャパンの星健一・セラーサービス事業本部長は言う。消費者の望む物流サービスを実現することがEC事業の競争力にも直結するため、各社が火花を散らしている。
アマゾンより大きいヨドバシの巨大施設
東京・羽田空港国際線ターミナルの多摩川を挟んで対岸、神奈川県川崎市の首都高速道路近くに延べ床面積約24万平方メートルの巨大物流センターが2年後に完成する。建設を進めているのは全国に21店舗を展開する家電量販店、ヨドバシカメラだ。その規模はアマゾンの国内最大の物流拠点である「小田原フルフィルメントセンター」(延べ床面積約20万平方メートル)を上回る。
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