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赤字脱却へ仕分け改革 日本郵便大いなる賭け 上場目前! 大型買収にも踏み切ったが…

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メガ地域区分局の東京北部郵便局(和光市)。ゆうパックの荷物が次々と運び込まれてくる(撮影:尾形文繁)

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埼玉県和光市にある東京北部郵便局。夕方から夜間にかけて、大型のトラックがひっきりなしに発着する。大小さまざまな荷物がコンベヤーに載せられ、自動区分機に次々吸い込まれていく。

ここは、5月4日に日本郵便(JP)が開設した地域区分局(手紙や荷物を配送エリア別に仕分けする拠点)だ。全国の地域区分局の中でも3番目の広さという3.2万平方メートルの敷地に、6階建ての巨大局舎を構える“メガ”クラスの施設となる。すでに24時間体制で、都内北西部向けの集荷、配送を行っている。現在は1階のゆうパック部分のみの稼働だが、8月から上層の普通郵便も稼働を始める。

敷地面積3.2万平方メートル。トラックが各階に直接乗り入れる(撮影:尾形文繁)
大量の荷物を仕分けする仕分け機(撮影:尾形文繁)
かつて荷物を運ぶ際に使われていた袋(撮影:尾形文繁)

この東京北部郵便局で、JPの新たな取り組みが始まった。一つは仕分けの抜本的な効率化だ。

現在、JPの集配・仕分けは、2段階で行われている。郵便ポストや普通郵便局で預かった手紙は、まず全国に1100ある差し出し地の集配局に集められ、その後、同様に70の地域区分局を経由する。送り先地でも同様に、地域区分局を経て集配局から配送がなされる。地域区分局、集配局それぞれで仕分けが行われるため、各集配局も区分機とその配置スペースを持つ必要があった。

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