東京都大田区。京浜急行電鉄・穴守稲荷駅から少し歩くと、巨大な建物が突然姿を現す。敷地面積は約10万平方メートル、東京ドーム2個分の広大な土地に鎮座するのが「羽田クロノゲート」(下写真)。ヤマトホールディングスが誇る国内最大級の物流施設だ。
名前からもわかるように、施設の目の前にあるのは羽田空港。東京港や横浜港、東京貨物ターミナル駅からも近く、日本だけでなく世界から荷物が集まる一大拠点だ。24時間365日稼働し、1時間当たり4.8万個、1日60万個の仕分けを行う。
そのスピードは圧巻の一言だ。集められた荷物はベルトコンベヤーで運ばれ、赤い光を放つスキャナーが伝票を一瞬で読み取る。その後、全長1070メートル、時速9.6キロメートルで移動する巨大な「クロスベルトソーター」に合流し、読み取った伝票を基に自動で行き先ごとに仕分けられる。そしてトラックに載せられ、全国へ運ばれていく。
ヤマトの描く進化形 宅急便一本足から脱却
クロノゲートのすごさは仕分けのスピードが速いことだけではない。実はもう一つ大きな特長がある。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら