日常生活すべてにペットが同伴する飼い主に対応したマンションやホテルが増加。
ペットOKの観光施設が拡大。公共交通へも浸透か
インフラ整備がカギ握る ペット同伴旅行の多様化
家族旅行にペットを同伴するのは、今や飼い主には当然。ただし、犬・猫のうち、猫は迷子になりやすく、旅行でストレスもたまりがちなので、同伴には不向き。「ペット旅」とは、通常は犬同伴を指す。
ここ数年、豊かな自然に恵まれた観光地に、公園や牧場、アウトレットモールなど、愛犬を同伴できる施設や飲食店が充実。マイカーで訪れる犬連れ旅行者が急増した。
犬連れ旅行者の目線でわんこmapを作成
関東・関西圏からの車のアクセスの良さから、根強い犬連れ旅行人気を誇るのが伊豆高原だ。温暖な気候に恵まれ、海と山を間近にドッグランや犬同伴可能な美術館、テラス席のある飲食店やドッグカフェが充実。犬同伴で泊まれる宿も80軒近くあるという。下写真の「伊豆高原ドッグフォレスト」では、広大なドッグランをノーリードで遊ばせたり、一緒にカフェで食事やお茶が楽しめたり、天然温泉の足湯に浸かることもできる。犬のレンタルもある。
地元観光案内所では「伊豆高原わんこmap」が配布されている。犬同伴可の観光施設や飲食店が紹介されており、「リードでОK」「抱っこでОK」など、細かな条件も掲載されている。作成は民間組織の「伊豆高原わんだふるネット」。事務局長の渡辺栄里子氏は、愛犬と泊まれるペンション「ポメラニアン」のオーナーであり、飼い主歴10年。「犬を知らなければ犬同伴宿の経営は無理」と断言するだけあって、館内の清潔さはもちろん、防音対策の二重窓・扉、段差のない造り、防水シーツで作ったベッドカバーなど、犬と飼い主への手厚い配慮が感じられる。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら