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殺処分ゼロを目指す熊本市の取り組み 地域連携で犬猫の安楽死が1ケタに激減

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収容される犬たちをすべてリードでつなぐことで、個体ごとの性格や健康の管理が万全になるという

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阿蘇くまもと空港と熊本市街のほぼ中間にある、熊本市動物愛護センター(ハローアニマルくまもと市)。犬と猫の“殺処分ゼロ”を目標に掲げる、全国でも先駆的な施設だ。記者が訪れた連休明けの金曜日早朝は、犬たちを外に出して収容施設の清掃が行われていた。収容数は70頭強。このセンターも、10年ほどさかのぼれば、他の自治体と同様に右から左へ殺処分を行う施設だった。

転機は2000年代初頭、現所長の松崎正吉氏が熊本市動植物園から異動した頃だ。殺処分はやむをえないと覚悟していたが、市街で飼育指導を行った際に「犬を処分しているくせに生意気を言うな」と飼い主から罵倒され奮起。「流れ作業の処分でなく、その頭数を減らそう」と、当時の所長や若手所員と決意した。

獣医、愛護団体に加え動物取扱業者も協調

殺処分を減らすには、(1)センターが引き取る犬猫の頭数を減らす「入り口」、(2)個々の生体の健康や性格を適正に把握する「管理」、そして(3)里親や元の飼い主へ譲渡・返還する「出口」、までの流れ全体を改善しないと実現が難しい。

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