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飼い主が直面する介護、 幼少期のしつけも重要 寝たきり、夜鳴き、徘徊…ペットの高齢化対策は

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飼い主が高齢となり、レッツを利用する大型老犬。リハビリにより、介助があれば立てるようになった

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食事、排泄、シャンプー、爪切り、リハビリ、かかりつけ医との連携――これらは、デイケアと訪問介護を展開するレッツ(東京都江戸川区)のサービス例だ。ただし、介護を受けるのは人間ではない。犬だ。

「目指すは人間と同等の介護」と話す三浦裕子社長だが、開業した2002年当時は一般的なペットシッターサービスを行っていた。5年ほど前から介護の必要な老犬の依頼が相次ぎ、対応に追われ「老犬チーム」を作るまでになった。ある日、飼い主がふと漏らした。「昼間、預かってもらえるといいのに」。

この一言をきっかけに、07年2月、施設を構えてデイケアを加えた老犬介護サービスを開始した。利用者の多くは、日中に老犬の介護に当たれない会社勤めの人だ。こうしたサービスはまだ少ないせいか、売り上げは08年度に前年比2倍、09年度も1.5倍と伸びている。

人間社会と同様、介護ニーズが高まるほどにペットの高齢化は進んでいる。ペット用品メーカー関係者によると、「ここ20年で犬の寿命はおよそ2倍に延びた」という。ペットフード協会の09年調査でも高齢化は顕著だ。国内で飼育されている猫のうち、高齢猫の割合は37.8%、同様に高齢犬は45.8%と、実に約半数を占めている。

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