あなたにも出来る!社労士合格体験記(第20回)--コスタリカつながりという不思議なご縁
2005年5月。NHKラジオのディレクターの仕事は徐々に慣れてきたものの、出演者探しでは相変わらず悪戦苦闘が続いていました。そこで、私が行き詰まったときに気分転換に訪れる、長野県・峰の原高原の「ペンションふくなが」に、GW休みを利用して出発。
オーナーの福永さんは、「にっぽんこどものじゃんぐる」という、中米コスタリカの熱帯林保護のボランティア活動もしているパワフルな女性です。海外在住の日本人仲間も多いので、きっと出演者候補を紹介してもらえるに違いないという期待感もありました。私の再就職を報告すると、「失業生活もそろそろ飽きたのね」とからかいながらも、困っているのを察してか、芸術家、事業家からボランティア活動員までコンタクト先が続々と。そこからまたご縁が広がって、その後の人選でとても助けになりました。
キューバのつもりがコスタリカ
実は、福永さんとのつながりも不思議なご縁です。1990年代半ば、音楽好きの私は、ずっとラテン音楽の故郷キューバを訪ねてみたいと、まとまった休みが取れるのを狙っていました。キューバはアメリカからの直行便がないため、第三国を経由しないと入国できません。まず、かつての赴任地ニューヨークへ飛び、マイアミで乗り換え、行きはメキシコ経由、帰りはコスタリカ経由という旅程を組み、96年8月末にキューバへ旅立ちました。
そのニューヨークで偶然、アメリカ人のジャズ仲間と地下鉄で鉢合わせしました。キューバへ行く途中に立ち寄ったと話すと、「ちょうど今夜パーティがあって、キューバに詳しい人たちも集まるから来たらどう?」と言います。これはラッキーと、ワクワクしながらお邪魔することにしました。
パーティに行ってみると、そこにいたのはキューバではなくて、コスタリカに両親が住んでいるという若者でした。コスタリカにも帰りに2泊する予定だと伝えると、「親がモンテベルデというところに住んでいて、行けばタダで泊めてくれるよ」と言うのです。