実は富裕国バングラデシュ--駐在員の安全を確保しながら進出が可能

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--バングラデシュでもショッピングモールなんかがあるんですね。「貧困」だけではないということですね。

今年あたりから非常に話題になった「BOP(bottom(又はbase) of the pyramid)」というキーワードがあります。しかし、現地のバングラ人はレベルの高い人でも「BOPビジネス」という言葉を知りません。言葉の意味を説明し、その代名詞が「バングラデシュ」だと説明したところ、複雑な表情をされました。それはそうかもしれません。「私たちはbottomではない」という思いもあるわけです。

一方、海外援助に頼った国であることも確かです。地元のある人はいいます。「以前に比べると『船の解体』イメージが強くなってしまった。何かあると船の墓場の話になるし、あれは報道したCNNが悪い。逆に解体船が世界中から運ばれてくるようになった」。バングラデシュといってもそれぞれの思いはあるようです。スラムの目線だけではなく現地の中間層、富裕層の意見も重要ではないかと思います。

■特別に治安が悪いわけではない

--なるほど、それでは治安などはどうですか?

そうですね。強盗、殺人、過激なデモはありますが、特別に治安が悪いわけではありません。重要施設や街のポイントポイントに武装警察の交番があり、彼らは迷彩服を着てマシンガンやライフルを持っていますが、何かあればその場で相手を射殺する権限を持っていると現地の方から聞きました。武装警察を導入してだいぶ治安が良くなったそうです。

警察のワイロ要求などはあると聞きますが、それはインドや中東でもあることです。途上国で常識的な「夜は一人で出歩かない」などの注意は必要ですが、インドよりやや悪い程度かと思います。留意すべき点を意識すれば駐在員の身の安全を確保して進出できる地域だと思います。

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