2015年は「肝試し相場」になる 総選挙後の株価の見方を教えよう

✎ 1〜 ✎ 64 ✎ 65 ✎ 66 ✎ 最新
拡大
縮小

11月30日に行われたジャパンカップは豪華メンバーだったが、なかなか印象的なレースだった。3連覇を目指したジェンティルドンナには着実に衰えが来ていて、スロー気味の展開の中早めに直線抜けだしかかったが、去年、一昨年のジェンティルではなかった。馬も、政権も、相場も、ピークと衰えを見極めることが大事だと思った。

加えて言うと、前日雨が降って微妙にソフトな府中の馬場は、切れ味を持ち味とするディープ牝馬に合わなかったように思う。4着のジェンティルドンナ、5着のハープスターもディープ産駒だ。

勝ったエピファネイアは、良いポジションを取りに行きながらも、道中掛かりそうな馬を抑え、直線で弾けさせたスミヨン騎手の好騎乗が光った。トップが変われば会社が変わるように、騎手が変われば馬が変わる。二世が多く、競争の甘い何やら日本の政治の世界にも似たJRA騎手よりも、外国人あるいは多くのレースで揉まれてハングリーな地方出身騎手の方が明らかにうまい。そういえば、わが国の首相も二世だけど、大丈夫か?

チャンピオンズカップの本命は、ホッコータルマエで

さて、レース名称と開催コースが変わり、今一つ馴染み感と有難味の感じられないGⅠだが、今週のチャンピオンズカップは、要は「ジャパンカップ・ダート」だ。本格的なGⅠだから地力が必要だが、中京の1800mなので、左回りが得意で、先行できるる馬が有利だ。

本命は地力があるホッコータルマエに期待する。前々走海外遠征の大敗と前走が冴えないが、実績はナンバーワンだし、ここに調子を合わせて来ると見る。

馬券的には本命とほぼ同格の扱いで対抗としてコパノリッキーを採る。先行出来る脚質は中京向きだし、今年本格化した4歳馬なので勢いがある。
 単穴にはスピードのあるベストウォーリア。距離が長い可能性があるが、左利きのコース適性と、1400メートルのレコードタイムが不気味だ。

以下、クリソライト、グレープブランデー、インカンテーションを押さえる。

山崎 元 経済評論家

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

やまざき はじめ / Hajime Yamazaki

1958年札幌市生まれ。東京大学経済学部卒業。経済評論家、楽天証券経済研究所客員研究員、株式会社マイベンチマーク代表(投資と投資教育のコンサルティング会社)と複数の肩書を持つ。三菱商事、野村投資信託、住友信託銀行、メリルリンチ証券など計12回の転職経験を生かし、お金の運用、経済一般、転職と自己啓発などの分野で活動中。著書に『超簡単 お金の運用術』(朝日新聞出版)『「投資バカ」につける薬』(講談社)『お金がふえるシンプルな考え方』(ダイヤモンド社)など著書多数。馬券戦略は馬連が基本。【2024年1月5日編集部追記】2024年1月1日、山崎元さんは逝去されました。心から哀悼の意を捧げ、ご冥福をお祈りします。

この著者の記事一覧はこちら
関連記事
トピックボードAD
マーケットの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT